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私の猫天使たち~菩薩系癒し猫マロンと暴れん坊カミカミ王子メルシィ・ボクと・・・
褪せない記憶。
2010年06月28日 (月) | 編集 |
異変はある日突然やってきましたの。

2006年4月に新居への引越しを終えてやっと落ち着いてきた6月、
ちょうど今頃のことでした。

だいぶ蒸し暑くなったというのに、
何故か温かい冷蔵庫の上にひっそりと丸くなるシゲ。。

どうしたの?と顔を覗くと、
右目と左目の瞳孔の開き具合が少し違う!
「!!!?」
いやな予感がしましたの。。

早速お世話になってる習志野の動物病院へ連れて行きました。
でも、瞳孔がおかしかったのは一瞬ですぐに直ってしまったので、
病院では極めてまともなシゲ。

「夏バテの可能性もあるし、もう少しだけ様子をみましょう」と
返されてしまいました。
本格的に検査するとなると、検査代だけでもバカにならないから、
先生も迷ったのでしょう。

でも、また翌日も瞳孔がおかしくなったし、イマイチ元気がない。
少し呼吸も荒い。

瞳孔がおかしい=光を正しく感じていない=視神経が働いてない。。。

・・深刻な病気の可能性大だわ。
背中に冷たいものが走りましたの。


そして再び病院へ行って様子を話すと、
「それでは精密検査を一通りしましょう」となりました。

そして数時間後、診察室の先生とシゲの元へ。
先生の緊張した様子から、タダゴトではないと察知しました。

「残念ながら、シゲちゃんは、白血病です。」

は、白・血・・病・・・?

目の前に貼られたシゲのレントゲン写真は、
素人が見ても判るくらい、体中腫瘍でしたの。
おそらく腫瘍は脳にも広がってると思われ、腫瘍が視神経を圧迫しているらしいと。
呼吸困難も腫瘍の為。胸部に水が溜まっているからと。


だって、ついこの間の定期検診でも異常なかったし、
第一ちゃんとワクチン接種もしてるのに!!!?

先生の説明によると、母胎感染していた可能性が高く、そうだとすればワクチンは無意味。
(ご存じない方の為に→猫の白血病は感染症で、人間のそれとは性質が違いますの)
感染して1年で発症する子が多いが、
感染してもキャリアのまま一生を無事に終えられる猫もいると。
そして、発症したら最後、発症したと気づいた時はもう寿命寸前だと。

つまり、シゲは今日明日にでも死んでしまう可能性ありだと!

・・・
丁寧に説明してくれる先生の話を努めて冷静に聞いていましたが、
納得していないわたくしでした。
そして検査での疲れもあるのか、だらんとして具合悪そうなシゲの目を見たら、
どおおっと涙が溢れ、どうにもならない悲しみをコントロールできませんでしたわ。

そして、治癒の見込み無し、これからどうするかを決めなくてはなりません。
夫は「何とか腫瘍を取る手術はできませんか」と懇願してましたが、
先生の様子と話を聞けば、無理だとわかりました。

とりあえず1泊入院して、肺に溜まった水を抜く処置をしていただき、
あとは、とにかくシゲが苦しんだり痛がったりしないような、
緩和ケアだけをお願いして、寿命には逆らわないことにしたのです。

「シゲ、頑張るんだよ。」ほんの数十秒抱かせてもらってそう告げて帰りました。


「どうしてこんなことに・・・」
「なんでこんなにイイ子が・・」
「もっともっと好物のかつおぶしやさんまをお腹いっぱい食べさせてやればよかった」

自分ではどうにもしてやれない過酷な運命に、
ただただ泣いていましたわ。
代われるものなら代わってあげたい。ホントにそう思いましたの。


しかし、です。
シゲはシゲだったのです!

散々な甘ったれだったはずのシゲですが、
病院では看護婦さんや先生のすることを 極めて大人しく受け入れ抵抗ゼロ、
ただのひと言も発さず、 痛み苦しみをひたすら我慢していたというのです。
看護婦さんがビックリしていました。

迎えに来た私の顔を見て初めて小さく「にゃん。」と鳴いたそうです。

それからというもの、毎日朝晩皮下注射を自宅ですることになりました。
食欲が落ちたら点滴をすることにもなりました。
やりかたを教わって、二人で出来るようになりました。

注射針を刺すとシゲは「うっ!!」と痛い顔をするのですが、
ぐっとこらえてくれて、暴れたりいやがったりしないのです!!
点滴は針を入れたまま1回20分くらい掛かるのですが、
これもじっと大人しくしていてくれるのです。

そして、衰弱していくと思われていたシゲが奇跡を起こしました!

徐々に元気になってきて、点滴も要らないほどモリモリご飯を食べるではないですか!?
お姉ちゃんとかけっこまでするし!!
サンマを一尾ペロリですのよ!!

再び病院でレントゲンを撮りました。

先生は絶句しました。
「腫瘍の影が全部消えてる・・・健康な猫の写真ですよ、これ。」

毎日していた注射はステロイド剤でしたが、
これは緩和の為でしたが、腫瘍を小さくする可能性もあったそうで。
でも、そこまで良くなるとは予想していなかったのでしょう。


すでに、死の宣告から2週間以上経っていましたの。

それからしばらくは健康な猫そのもので、普通にご飯を食べ、ってか
普通以上にマロンの分も横取りして食べたがるほど。

マロンももちろんワクチンを接種してますが、万が一に備えて、
出来れば隔離したほうがいいと言われたのです。
でも、こんなに仲良しきょうだいを引き離すことなんて出来ませんでした。

マロンだってシゲが可愛かったし、心配もしていたでしょう。
怖い賭けでしたが、最期までマロンのそばに居させてあげたかったのですわ。
maron shige nap together


ほんのわずかな幸せな日々。
毎朝起きてきて、元気なシゲの顔を見れることがどんなに素晴らしかったか。

「おはようシゲちゃん。今日も元気でいようね!」
シゲは、ちゃんと言葉を理解している、と思いましたの。

シゲ早く元気に。


しかし、再び腫瘍は拡大。
元気もそう続きませんでした。

二度目の水抜き入院をし、そしてまた注射の日々。

はい、また復活です!!二度目の奇跡です。
時は既に8月。

死の宣告からひと月以上経ってましたわ!
さすがは不屈の精神のシゲですの!!


8月末、再再度、悪化となりました。
ある日、ウ○コが出ないらしく苦しんでいて、悲鳴をあげ始めました。
びっくりして先生に連絡し、夜間でしたが診てもらえました。

さすがに徐々に体全体の機能も落ち、腸の働きが悪くなってるので、
便秘でお腹が痛かったらしいのですが、病院に着くと同時にカチカチウ○コが
肛門から突き出ていました!

でも、だいぶ体力を失っていて、その夜は預かっていただきました。
また水も溜まっていたようでした。


その翌朝、迎えに行くと、看護婦さんが悲しそうな顔で
「シゲちゃん、もう長くないと思います。抱っこして帰ってあげてください。」
とタオルにくるんだシゲをそうっと私に渡してくれました。
時はもう9月になっていました。

さすがのシゲもあのイケメンの姿はとどめられず、
だいぶ痩せてしまいました。
shige last 2days w maron

水抜きの為のわき腹のハゲ、
腕にはいつでも点滴がさっとできるように注射チューブがテープで止めてあり、
毛はボサボサ、・・・さすがに元気もないですわ。

それでも、シゲは生きる事しか考えてないのですね。
ガンバレという私たちの声に必死に応えようとしているかのようでした。

さらに数日経過。
小康状態を保っていましたが、かなり辛そうでした。


病気が発覚してから、夜はシゲをわたくしのベッドに連れてきて一緒に寝たものですが、
途中で起きてマロンと一緒にいたりもしていましたの。

9月8日。
この日は私はCM撮影の仕事があり、夕方まで留守にしました。
帰ってみると無事でわりと元気だったので、そんなに心配もなく
その夜はシゲをベッドに連れて行かなかったのでした。

そして日付が変わった9日午前4時40分ごろ。

夢か現実か分からないような感じで、
シゲの「にゃ------!」という声が聞こえました!

はっと飛び起きてシゲを探すと、
リビングのソファの下に。

マロンが2メートルほど離れた椅子の下で、
硬い表情で座ってました。

電気をつけてみると、
シゲが眼と口を開けたまま、動かなくなってました。。。


カーテンを開けて、窓を開けると、
静かな夜明けにヒグラシの悲しげな声が響いていました。



「シゲ、お疲れ様。よーく頑張ってくれたね。ありがとう」
何度も何度もそう言いながらナデナデ。

そして記念のスケッチをさせてもらい、念願の?うで枕をさせてもらって、
最期のお別れを惜しみましたわ。

悲しいけれど、これ以上苦しむ事がないと思ったら、
悲しみ以上に安堵感も湧いてきて、
とても不思議な落ち着いたお別れとなりましたの。


一緒に過ごせた短い1年4ヶ月、
「シゲちゃん、ありがとう」

shige from up above
シゲが亡くなった数日後に描いた作品ですの。
庭のねこじゃらしを持たせたので、きっと愛用してくれてるとおもいますわ。







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